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小島伸幸氏特別インタビュー

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元日本代表ゴールキーパー 小島伸幸氏 特別インタビュー TOPへ


ゴールキーパーに必用な運動能力



— 小学生、中学生ぐらいの方でこれからゴールキーパーの道に進みたい! 究めたい! というお子さんや学生さんにメッセージやアドバイスをいただけますか。「ゴールキーパーに必要な運動能力」という観点からはいかがでしょう?

uhlsportのGKグラブと小島伸幸氏
小島氏:

「ゴールキーパーに必要な運動能力」ですか。まずは体をスムーズに動かせることが一番だと思いますね。例えば半身で後ろに下がりながら、突然自分の意図しないところにステップを踏んでいかなければならないようなことがよくあります。


— キーパーはリアクションのポジションですものね。

小島氏:

そうです。ですから、下がる時は正面を向いて自動車のように真っすぐ下がるよりは、半身で走ったほうが速いわけではないですか。でも、その半身にも行きやすいほうと行きづらいほうがありますね。


— 左右によっての得意不得意ですね。

小島氏:

そうです。不得意な向きにシュートが飛んできた場合は、今度はその向きを反転させて動くとか、飛び出していって、ふっと相手がかわしてきたときに縦に走っていたものを横への動きに変えられたりとか、前後左右、上下に反応しなければならないので、そういった動作をなめらかに使える体であることが重要です。

一番分かりやすいのは、先ほど言っていたのが






ゴールキーパーはサッカーのフィールドプレーヤーでは使わないような動きを求められることが意外とあります。そういう体の使い方は、実は子どものころの鬼ごっこなどで、触られそうなところをよけたり、走りながら体をひねったり、身をかわしてよけて走ったり、私たちは遊びの中で自然と急にコースを変えたものについていって身についたものなのですが、今の子はあまり外で鬼ごっこなどはしないでしょう。なので、こういったところがあまり得意ではない子が意外といますね。走りながらリアクションをするという。

私たちは野山を走り回ってこういった動作を自然と覚えてしまったので、やれと言われればそれがなんとなく体に身についてしまっているからいいのですが、やはり体をそういったもので自然に動かせることがすごく大切だと思います。ですから、もし体の動きが ギクシャクしてしまうのであれば、ひょっとしたらほかのスポーツをやることによって向上することがあるかもしれません。


例えばバスケットの1対1はディフェンダーの動きにも相通ずるところがありそうな感じがしますし、バレーボールはジャンプをして最高到達点で触るという意味では、片足ジャンプと両足ジャンプの違いはありますけれども、ゴールキーパーと通ずるところがあります。野球だと走りながら打球の落下点に入っていきます。それぞれのスポーツの中にもいろいろヒントがあると思うので、ひとつの競技だけではなくていろいろなスポーツをやってみたほうがいいのかなという気はしますね。それで、サッカー以外のスポーツに行かれてしまっても困るのですけれども(笑)。


サッカーにはサッカーのトレーニングであるのですが、特に小学生ぐらいだと実は遊びの中に体を動かす要素がいっぱいあるので、できれば昔の私たちの子どものころのように外で遊んで、そういったものが遊びの中で自然に身についていくことが一番いいのかなと思うのですが、今はお金を払って体操クラブとかスポーツ塾みたいなところに行って、そういった動きを教わることがあるかもしれないですね。


— マニュアルとして教わるような形になってしまっている部分がありますものね。

小島氏:

だからといって勉強をせずに遊べと言っているわけではないのですけれども、外で遊ぶ鬼ごっことかは、私はためになったのかなと思います。


— 面白いですね。確かにそういう部分では、トレーニングだけの体の動きではない部分がその年代で身についているかどうかというのはあるでしょうね。

小島氏:

ドッジボールなんかでも、逃げる動きは反射神経の向上に合っているかもしれないのですが、それだけだとゴールキーパーの役割とは根本的には違う。来た球を取る、体をボールに正対させながら動くというところを意識すればゴールキーパーの動きと通じますね。ドッジボールはよくやりました。



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