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小島伸幸氏特別インタビュー

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元日本代表ゴールキーパー 小島伸幸氏 特別インタビュー TOPへ


GKにとって重要なコミュニケーション能力



小島氏:

世界に出て行くとしたらコミュニケーション能力が重要です。川島選手は語学を日頃から学んでいましたけれども、ゴールキーパーの仕事の9割はコミュニケーションなんですね。
90分の試合のうち、常にシュートを取っているわけではないですから。多くても1試合に20本です。その20本のシュートが放たれてから取るまでがキーパーのシュートを取る仕事だとしたら、これはトータルしても1分にも満たない時間ではないでしょうか。打たれて取る、クロスが上がって取る以外のところは常にほかの人を動かして、シュートが飛んでこないようにコミュニケートする、というのが基本的な仕事になります。そうしたら89分はしゃべってなければいけない。ということは、言葉ができないとどこへ行ってもできません。
ですから、コミュニケーションとコーチングが大きな仕事になってきますね。何十本シュートを打たれても、サッカーの90分の試合の中ではほんのちょっとの出来事です。89分を考えるとコミュニケーション能力とコーチング能力が一番重要で求められるものだなと思います。
常に相手に対して自分たちの守備の位置がどうなのか、どこが危ないのかというのを察知して相手に伝えて、そのとおりに動かせるという能力が一番なのかなと思います。そうしたらシュート数がゼロになるかもしれません。点をとられないための一番確実なことは、シュートを打たせなければいいのです。
もちろんシュートを打たれたときに止められないゴールキーパーは、さすがにコミュニケートできても厳しいですけれども、シュートを打たせないことと止めることは同じぐらいとても重要なことだという気がします。
そこで重要になってくるのは、味方が動いてくれるためにどういうふうに声をかけるか。「お前、行けよ」とかだといけません。


— 「お前に言われたくねえよ」と思われてしまったら難しいですものね。

小島氏:

ということは、自分がGKとしてチームの中でどういう存在であるべきかにつながってきますね。素晴らしい危機察知能力があって「そこが危ないよ」と声を出したとしても、それを聞いてくれるか、聞いてくれないかというのは、チームの中でどういう存在であるのかによって違ってきます。そういったことを求められることがゴールキーパーにはありますね。ゴールキーパーとしての日々の心構えというのも、全部ここに通じてくるような気がするのですけれどもね。やはり1人では守れないので。


— あとはよろしくという問題ではないですものね。そういう意味では、GKは一匹狼ではいられないですね。

小島氏:

はい。コーチによれば、みんな帰ったあとも練習をやらなければいけませんから、練習は孤独ですけれどもね。



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